makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

Facebookで幸福度が下がる人は何をみても下がるんじゃないかのマキ

こんな記事を読んだ。

forbesjapan.com

SNSが何故うつ病を引き起こすのか。同論文は「SNS上で友人らの投稿を目にすることで、自分以外の人たちは幸せで充実した人生を送っているという歪んだ認識と、うらやむ気持ちが生じる」と指摘している。SNS上で傍観者でいると、自分は時間を無駄にしていると感じるようになる。その結果、うつ病になる。

個人的にはこの思考回路に陥ってしまうと、結局何を目にしても自分と比較してうらやむ、ねたむという感情が芽生えるから、SNSをシャットアウトしようが人生の幸福度は大して上がらないと思っている。私が思う幸せになる方法はとてもシンプル。今の自分には何が足りないかを整理して、そこに向かって進んでいくことだけだ。

スペックの高さ/低さと幸福度は比例しない

 私がこれまでに出会った人たちの中にはとても「高スペック」な方たちがいる。芸能人もいたしスポーツ選手もいた。札束を紙袋に持ち歩いて好きなものを買いなさいと言う系の人もいた。で、お金持ちだったりとてもキレイだったりしている人たちの中に何度か混じってみてつくづく思ったのは、スペックが高ければ高いほど幸福度が高いともいえないことだった。

 何故なら結局自分からみて「高スペック」に思える人たちの周りには、同じくらいかそれ以上の高スペックの人がいるのだ。人気モデルの子は、そこからもう一歩あがれなくて苦しんでたし、野球選手の人は「所詮俺は海外に行けるようなタマじゃない」と自嘲気味に言っていた。まー確かにそれはそうだ。上をみれば上がいる。そっちをみてしまえば、いくら有名であっても美しくても、全然満たされない。

 

 一方私がかつてマネージャをしていたコールセンターには派遣だったりバイトだったりさまざまな雇用形態の人がいた。お給料こそ少なかったものの(これはマネージャだった私も一部加担している訳で申し訳ないと思う・・・)その分彼らが不幸であったかというとそうではなかった。
住んでいる部屋がハイスペック組より狭くて、飲みにいくお店のグレードが低かった。ただ飲み会やホームパーティの楽しさというのは決して部屋の広さや料理の美味しさに比例するものではない。もちろんみんなそれぞれ「正社員になりたい」「お金がない」などそれぞれの悩みはあったものの、その悩み方のレベルは「一見高スペック」の人も同じ。スポーツ選手や芸能人は生活レベルが転落する恐怖と戦ってるし、お金持ちの人はもっと持っている人を羨ましく思っている(人もいる)。どの集団にいようが結局みんな似たようなことで悩んでいるのだ。

 
そしてどんなクラスタにもハッピーな人と不幸な人がいる。不幸な人は他人と自分を比べてしょんぼりしている。これがFacebookをみて人生の幸福度を下げていく発想だ。

 

「コップに半分入った水」はそもそもいるのか?という考え方

じゃあどうすれば「Facebookをみても人生の幸福度を下げないか」だ。

 
有名なたとえ話で「コップに半分入った水をどう表現するのか」というのがある。コップに半分入った水を「半分も入っている」か、「半分しか入っていない」と捉えるか。「半分も入っている」と捉えられる思考が人を幸福にするという考え方なんだけれども、個人的には、喉が渇いていたら、本当にそれを欲していたら「半分も入っている」だけじゃ人は決して満たされないと思う。

大事なのはその「水」が本当に必要かどうかを見極めること。半分で満たされるのであればそれはそれで幸せだし、それで足りないと感じるのであれば更に幸せになる余地がある。そしてその「満たしていくステップ」が、人にとって一番容易に幸せを感じられる方法なんだと私は思っている。

 

「コップに半分しかない水」がいっぱいでも幸せの理由

SNSで見かける知り合いや有名人の「有名レストランでの会食」「豪華リゾートでのバカンス」「セレブパーティ」「超かわいい自撮り写真」「華々しい仕事での活躍」「素敵なダンナ様」「かわいい子供」。いいなと思ったり、また自分にはないものだなと思うことが多いけれど、私が大して気にならないのだとすると、私には私の「足りてない水」リストが既に大量にあるからだ。

 

□仕事/趣味

・もっと文章上手くなりたい

・ピアノ再開したい

・今の仕事でもう少し成果出したい

・英語うまくなる

・フランス語思い出す

・そもそももっと賢くなれるとよい

 

□旅行

・北欧

・モンゴルの地平線

・アラスカのオーロラ

・スカイ島

・南米

・カリブ海

 ・らくだに乗って砂漠を横断

 

□キレイになる

・肌をなんとか今よりマシにしたい

・お化粧も上手くなれるとよい

・そろそろ年にみあう上品な格好をしたい

・お尻きゅっ

・太ももすっきり

などなどなど。

 

そしてSNSでみかけた「いいな」のうち、心に刺さったものはどんどんこの「足りてない水」リストに足していく。当然一気に全部はできないので、優先順位を決めてゆるゆると消化していく。 何でも急にはよくならないけど、コツコツやってれば絶対今よりマシになる。そして今までよりマシな自分を実感した瞬間や、やりたいと思っていたことを消化できたときに、自分自身が幸せだなと実感できる。

 

中には努力しても叶えられない「足りてない水」がある。プロ野球選手になるのもアイドルになるのもタイムリミットがある。どんなに東大に入りたくてもロースクールに入りたくても、落ちる時は落ちる。ただ満たす努力をしていたのであれば、その経験やスキルは必ず別の「足りてない水」を満たす力になる。

 

自分の「足りてない水」リスト(の一部)をみていると、一生かかっても厳しそうなのがちらちら・・・が、「諦めたらそこで試合終了だよ」というスラムダンクの安西先生の言葉を胸に、私はFacebookを見ながら、楽しく生きていこうと思っている。