makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

旅は絶対した方がいいと思う理由のマキ。

2週間のアメリカ出張もとうとう最終日。今日はアリゾナ州フェニックスのボタニカルガーデンへ、お仕事の合間に観光。

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見たことがない風景に圧倒される。入場料が$22と結構なお値段ですが、私は超絶おススメ。というかアリゾナ、また是非行きたい場所でした(*゚ー゚)

 

さてさて本題。

以前はあちゅうの下記の記事が炎上したけど、

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私は絶対に旅(特に海外)はした方がよいと思う派。何故なら行くたびにやっぱり色々と思うことがあるから。普段と違う環境に身を置くことで、気づくことというのは本当に大きい。

 

・香港に行った時は、高層マンションのぼろさ加減にびっくり。皆エリアと方角と広さしか気にしないので、ぼろいぼろくないというのは、物件価格に関係がない(のでリフォームもしない)ということを知った

 

カンボジアに行った時は出会ったガイドさんとの会話の中から向こうでは「エリート=観光ガイド」ということを知り、アンコールワット周辺に住む人々の職業選択の少なさが気になった

 

ベトナムホーチミンに行った際は交通ルールの圧倒的な違い(信号がほぼなく、突っ込んでくる車とバイクと度胸比べをしながら道を渡るしかない)による莫大なストレスを感じ、それでも2日後にはそれに慣れてしまう人間(というか自分)の順応性に驚いた

 

シンガポールに行った際は、アラブ人地区・インド人地区は普通のアジアの都市のようにゴミがあちこちに散らばっていて、巷で言われている「世界一綺麗な都市」は真実ではないと思った

 

・パリに行った際は、町並みが高校生の頃に行った時と一切変わっていないことに驚き(強いていうなら1800年代後半から1900年前半の印象派の画家の描いた街並みから変わっていない)、ヨーロッパにおける「建築」とはなんなのかを考えさせられた

 

そして今回の出張で、シカゴ・アトランタコロラド・アリゾナとまわり、物価が同じアメリカでも全然違うのと、肌の色の割合が年によって全然違う(たとえばコロラドはほぼ白人の人しか見かけなかったし、アトランタは黒人比率が高く、シカゴはインド系がやたら多い)ことを肌で実感。いったい私が思っている「アメリカ」というのは何を指すんだろうという事を考えさせられた。

 

このような事を本や映像からの知識でなく「身をもって感じること」が重要だと思うのは、自分の目でみたことは、100パーセント事実だし、自分の言葉で語ることができるからだ。そして自分が経験したことに関連する「情報」を見た際に、自分の経験と照らし合わせ、疑問を持つことができるからだ。

 

例えば私は「BREXIT」のニュースを見聞きしても、今回の決断でイギリスが一方的に分が悪いとは思っていない。テロの影響があるにせよこの間行ったパリの街は明らかに以前行った時と比べて不景気であるし、EUにいるから安泰ではないというのを肌をもって感じたからだ。

イギリスが抜けることで、他EUの台所事情がまっかっかな国(ギリシャ・スペイン他)の負担をドイツ・フランスが耐えられるのか?という疑問が沸くのは、EU=成功だと思ってないからで、これはやはり直接「見た」というのが大きいし、また「見た」からネットで見聞きした情報が自分の意見と違う際に「疑う」「調べる」という行動に繋がるのだと思う。「シンガポールは世界一綺麗」の件もそうだけど、出回っている情報が真実ではない場合が少なくない。そして「身をもって感じたこと」のストックが多いほど、そういった情報に踊らされずにすむのだと思っている。

 

そして何より、旅をする度に実感することに「日本という国のありがたさ」がある。今回のアメリカでも痛感したのだけれど、私がどこかに行って帰ってくるたびに日本を本当にいい国だと思う点は以下の3つ。

 

・安全さ

夜中であっても出歩ける安全さ。特に海外では♀は絶対に一人で歩き回れないので、海外に来るとそれがとても不自由。また海外の電車等の公共交通機関は軽犯罪多発地帯などで、寝てる人はいない。警戒せずに乗れる、日本の交通機関の有難さといったらない。

 

・物価の安さ

日本以外はインフレ傾向、日本はデフレ傾向なせいもあるけれど、今はどの国に行っても、基本は日本より物価が高い。サブウェイ的なサンドイッチに$8とられると、すき家の350円の並牛丼て本当にありがたいなと思う。

 

・売っているモノのクオリティ・品揃えの高さ

コンビニご飯的なもののクオリティは段違いで、向こうはひからびた野菜スティックが平気で売られていたりする。ちょっとした雑貨も、たとえ同じMade in Chinaであっても日本で売っているもののクオリティが断然高い

 

特に「安全」に関しては本当にかけがえのないものだと思う。夜に女性が気軽に一人で歩ける(もちろん多少のリスクはあるけれど)国を、私は日本以外に知らない。そしてそんな安全な国に生まれてなんて恵まれているんだろう、という感謝の気持ちというのは、生きるうえでの大きなプラスのモチベーションになる。

 

これまた以前大いに物議をかもしだしたブログの記事がある。


保育園落ちた日本死ね!!!

書いてある内容はともかく、日本のいけてない所にぶちあたった際に「日本死ね!!!」と罵りたくなるのは日本のいいところを実感することが少ないからなんじゃないかと思っている。私も雇用の流動性が低かったり、長時間労働体質だったり、失敗した人が再チャレンジしづらいなど、自分が気になる日本の文化についてイライラしたりはするけれど、「日本死ね!!!」とならないのは、他の国に比べて日本のよいところも身をもって体感しているのが大きい。だから何とかいいところはそのままで、他のところもよくなっていかないかと、少なくともこの記事を書いた人よりかは、前向きに考えることができる。

 

「どうしてこんな国に生まれてしまったんだろう」または「どうして生まれてきてしまったんだろう」ともし考えてしまうことがあるのであれば、私はとにかく一回海外に行くことをおススメする。もし行った先の方が気に入ればそこにすめばいいし(住もうと思ったら結構住めるもんだ)、もし日本の方がマシと思えるのであれば、少なくとも海外に行く前よりは、多少なりともハッピーに生きられると思うからだ。