makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

社会の底辺を軽蔑するひとは自分より上流をみてねたみがちな件のマキ

昨日気になった記事はこちら。

toianna.hatenablog.com

 

この記事の元になっているブログを結構じっくり読んでみた。

 

  • 42歳の結構きれいな♀の人。子供が2人。
  • 東大卒のダンナ様がご自慢のよう。メーカー職で年収1,000万円以上だとか。
  • ブログ暦は3年くらい?で金融ネタ、美容ネタでもともとアメブロ内で読者がい
  • ご本人は法律事務所で働いていて年収500万くらい?株などの副収入あり
  • 中高お嬢様学校に通っていたそうだけど、付属大にあがれず、1浪してお嬢様系の女子大へ。トイアンナさんの記事にもあるけど、就職はダメで法律事務所のバイトをはじめたそう。
  • いつかブログで有名になって「徹子の部屋」に出るのが夢らしい。

記事のあちこちから、どん底(そこまででもないけど)から這い上がった経験と努力するに至ったモチベーションが書いてあり、その内容については普通に興味深かった。後株の記事もすごく現実的なので、本当にそこそこ収入を得られている人だと思う。

 

で、何より記事のところどころに出てくる「自分より不幸せ(に思える人たち)に対する軽蔑」と「自分より幸せ(に思える人たち)に対する諦めと羨望」がとても興味深かった。

 

他人を軽蔑するひとは、自分は彼らより優れている(と本人が思う)という優越感を味わう代償に、自分より優れている(と本人が思う)人をみて絶望感を味わう。もともと恵まれた環境(と本人が思う)の人をみては苦しみ、自分よりきれい、自分の家庭より裕福、そんなことひとつひとつで神経が逆なでされる。そしてそんな精神状態で生きるというのは、もともと本人が軽蔑している社会の底辺(と本人が思う)のひとより、実は不幸だったりする。

 

ちょっと前のブログにも書いたけど、世の中の下を見ればそれはいっぱいいるものの、世の中の上を見ればそれはもっといっぱいいる。

makicoo.hatenablog.com

 

他人と比べて自分の価値を計っていると行き詰まるのは、満足感より不満足感の方が衝動が強いからで、それが努力の源になればいいのだけど、他人を攻撃するエネルギーになってしまうと目も当てられない。

 

この価値観で生きていると、つらいだろうなーというのがこういう人を目にするたびに思うことだ。本人の望みどおり、アメブロで一位を取ったら、今度は本を出したいと思い、テレビに出たいと思い、そして常に自分より人気のあるブロガーが羨ましいんじゃないだろうか。そしてこの祭が過ぎ去って、いつものブログのアクセス数に戻ったら、きっとすごくつらいんじゃないかと思ってしまった。(例によってものすごく余計なお世話だけど)

 

ひとつだけアドバイスできることがあるとすれば、彼女のブログがバズったのは、内容的に色々な人を不愉快にさせたからであって、別に彼女自身が「イケてる」からではない。そして人を不愉快にさせるひとは、「徹子の部屋」には出られないということだ。

 

文章も簡潔で上手だと思うし、色々な人のためになる経験やノウハウもあると思うので、もっと別の方法でバズる道を模索すればよいのになと心から思う。