makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

人生を肯定的にとらえられる人のマキ。

 

四国旅行Day2。今日は香川県の琴平という町にきてみた。お目当てはこんぴらさんこと「金刀比羅宮」という神社への参拝。代々キリスト教の家系で育ったものの、神社に行くのは好き。

 

数ある名所の中からここに行こうと思ったのはそこは「1368段」の階段を登らないと辿りつかないからで、まずこの時点で結構な数の人が躊躇すると思う。で、人と行く機会が他の名所と比べて低そうなのと、昨日いた街からアクセスがよかったのもあり、いざこんぴらさんを目指す旅となった。

 

結論としてはそこそこ体力があると自負している私にとっても、その道のりは正直かなりきつかった。

 

こんな階段を抜け

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 こんな階段を抜けると

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更にこんな階段がある。。

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 のぼれどのぼれど階段は続く。「案外大したことないじゃん」と思ってたどり着いた場所は本殿でもなんでもなく、それどころまだ半分も登ってない事に後から気づいてはどっと疲れた。何より私が目指していた奥宮という場所は、785段目の本殿から更に583段も登った先にあり、ようやく本殿にたどりついたものの、ここでまだ半分か、、、というめまい感をしばらくの間忘れることはないだろう。

 

ただそんな道のりを超えたからこそ、ようやくたどり着いた1368段目の達成感は半端なく、大して天気がよくなかったにも関わらず、目の前に広がる風景に感嘆し、そして心奪われた。

1368段登ったということは1368段また降りるわけだ。仕事の合間に訪れるにはハードすぎ、いったい終わった後仕事になるんだろうか。。とは思えど、登りきった「達成感」といったら格別で。振り返ってみればたかだか70分の道程だったのだけれど、私の頭の中には「テテテテーテッテッテー」とドラクエのレベルアップのサウンドが鳴り響いた。

 

そしてそれは私だけでなく、少なくともその場所で記念撮影に講じていた旅行者達も一緒だった。こんぴらさんの奥宮からの風景に「来てよかったなー」と感嘆し、「疲れたねーもう二度と来ないねー」なんて言いながらもはしゃぐ人たち。特にご年配の方達は「まだまだ俺も捨てたもんじゃないなー」なんて本当に嬉しそうだった。

 

人生を肯定的にとらえられる人というのは、そんな「1368段」を常に自分で設定できる人だ。やろうと思ったことをやりきって、達成感を感じられる人。そして結果はどうであれ(今回のこんぴらさんの件でいうと正直天気はかなり残念だった)、その事実にきちんと満足できる人。それが出来る人はたとえアンラッキーな出来事に遭遇しても「貴重な経験」と捉え、失敗しても「次こそは」と奮起する材料になり、挫折ですら「方向転換するいいキッカケ」と考えて人生を進んでいく。

 

帰る道すがら中学生らしき3人組が「大したことなかったな」と息を切らしながら、目をキラキラさせて階段をくだっていって。

「部活の方がきつい」「勉強する方が嫌だ」なんて言いながらも、どの顔もちょっとした自信に満ち溢れていた。

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