makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

「恋愛工学」の先にあるもの。

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「恋愛工学」が先週末から話題だった。

d.hatena.ne.jp

これを最初に読んだ時、私はまったくそうだよなーという思いしかなかった。ただ「誠実なだけでは女性と付き合えない」といったコメントや反論エントリーをあちこちでみかけ、そしてそれらをブクマ交えて読んでいくうちに、ああ、これは私が去年から折々考えている、雨宮まみさんが長年苦しんでいた問題と近しいんだなと感じた。


 先のブログに対して疑問を投げかけている人の多くも、雨宮まみさんも、根っこのところに「異性から認められなかった、馬鹿にされた」というトラウマがあって、それが生き辛さの原因になっているように思う。たいていの場合それは「見た目」で、見た目が絶望的に悪いから(客観的にどうかということはあまり関係なく、あくまでも本人の評価で)自分は異性から相手にされず、だけどそんな見た目で人を判断する世の中って生き辛い、という考え方だ。

 

「恋愛工学」が人を惹きつけるのは、見た目やスペックが「恋愛工学」では重要ではなく、テクニックさえ磨けば誰でもセックスができると説いていることなのだと思う。それは♀であれば「化粧を頑張って露出度の高い服を着てればナンパされる」というライフハックに近いところがあって、もしそれを実践することで「異性から必要とされる」というそれまで欠乏したものを埋めてくれて、そしてそれが少しでも自信になるのであれば、それはそれでよいのかなというのが、色々な人の意見をみて、思ったことだ。もちろん先の記事で指摘されているように、それが相手にとってのデートレイプとなってはダメではあるものの。

 

そして願わくば「恋愛工学」の先には「自分を傷つけた異性への復讐」ではなく、「過去の忌まわしい記憶の昇華」があるとよい。そもそも人の価値なんて、人から好かれるとかじゃないんだよなと実感することができたなら、ずいぶん生きやすくなるし、他人を愛する余裕が出てくるんじゃないか。そう思う。

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