makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

「LGBT男性」を好きになった時のことのマキ。

 

今日気になったニュース。

www.huffingtonpost.jp


「LGBT」とは「レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー」の略語で、性的マイノリティな方の総称。本来書きたいのは「ゲイの大学生自殺で大学を提訴」なのだけど、どうも差別的な感じに響くよね、ということで「LGBT男性」という謎な表現になったんだろう。ネットでは本来戸籍上の女性を含む「LGBT」という言葉に「男性」という単語をくっつけたNHKの言葉遣いがおかしいと叩かれてるけど、「大学生ゲイ自殺」だと確かに今までの「ゲイ」という言葉の使われ方からして面白おかしくしてしまう感はあるし、単に「大学生自殺」だと、この男性の死から浮かび上がる「世の中の偏見に苦しむ性的マイノリティ」についてが伝わりづらく、違和感バリバリだと承知の上で、この見出しに落ち着いたんじゃないかと思っている。

 

私は1回だけ、LGBTの人を好きになった事がある。出会った時から彼をLGBTだと知っていた。彼は当時、彼が好きな人とその彼女と3人で暮らすという、なんとも切ない共同生活を送っていて、私はそんな彼のよき相談相手だった。

 

 ある日そんな状況に耐えられなくなった彼が私の家に家出をしてきたのが、短い、切ない、恋のはじまり。それまでは何とも思っていなかったのに、一緒に時間を過ごすうちに、恋愛感情が芽生えてしまった。彼も「好きになった」と言ってくれ、そしていざ、体を合わせようということになったのだけれど、結論、彼はやっぱり♀の人はダメだった。何度かトライして、だけどやっぱりダメで、それでお互いなんとも言えない気持ちで家を出た。コンビニでアイスを買った。家に帰って2人で食べた。そして次の日彼は出ていった。

 

自分に性的興味を抱いてくれない相手を好きになるというのはとてもつらいものだ。それが「他に好きな人がいる」や「あなたに興味はない」よりダメージがでかいのは、その先に一切「もしかしたら」がないからだ。相手が自分に性的興味がない以上、高まった気持ちは静めるしかない。よき友達にはなれるのかもしれない。ただ、それは「もしかしたら」がある場合と比較すると、遥かに切ない。

 

自殺してしまった大学生の彼をはじめ、LGBTの人は何度もこんな思いをしているんだろう。ただひとつだけいえるのは少なくとも少しづつ理解は広がっているし、コミュニティもあるし、同士も多くいる。以前職場にLGBTであることをカミングアウトした人がいたけれど、大多数の人はその人を受け入れていた。後もう少し時が経てば、その数はもっと増えるんだと思う。だからつらいだろうと思うけど、ひとつの恋愛で、そしてその相手の心ない行動で、世の中を悲観して死んだりはしないで欲しいなと心から思う。たまたま好きになった人に、傷つけられたりすることはあるのだと思う。ただたとえ恋愛関係にはならなかったとしても、LGBTを含めて受け入れてくれる素敵な誰かは、きっといると思うから。