makicoo thinks

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格差を是正するには企業の採用を学歴不問とするか高卒枠を作ればいい&篠山紀信の撮るヌードのマキ。

大学入学時に借りた奨学金が返せず自己破産した人が、「奨学金を借りないと大学にいけない人がいるのはおかしい」「来年からはじまる貧困家庭を対象とした月30,000円の無償の学費補助が出たところで焼け石に水だ」的なことを主張しているのを見かけて、ものすごくもやもやした。このもやもや感は、以前話題になった貧困JKの豪遊ぷりを知ったときのもやもやと近しい。

 

格差の是正というと富の再分配しかないという論調をよくみかけるけど、富の再分配に成功しているとされているデンマークスウェーデンの福祉政策の雲行きは限りなく怪しい。

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だいたい上記の国で既に起きているのが「学歴のインフレ化」。大学教育までを無償にし、学歴を揃えたところで、皆が入りたいような給料が良く福利厚生の手厚い会社の採用数が増える訳ではない。学ぶ機会の平等の先には選別が待ち受けてる。大学無償化は決して格差縮小の特効薬ではない。

 

とはいえ少なくとも今の日本では、学歴が就職先のランクを決定づけ、社会的階層の固定化を招いているというデータもあるようだ。

であれば、いっそう上場企業を対象に高卒の採用を義務付けるとか学歴不問にしたら色々解決するんじゃないかというのが、今私が思う貧困対策。

 

昔「男女雇用機会均等法」ができて男女間での給与差や、職の機会の不平等が是正されたように、大卒と高卒で就職の機会に差が出ないよう、法律で縛るのはどうだろう。少子化の原因にも子供を大学まで入れることを考えると、お金がかかりすぎから積極的に産みづらいという話もある。貧しい家庭は大学に行かせられず、それで格差が広がるのだとしたら、そもそも大学に行かないことが人生で不利にならなき仕組みを作る方がてっとりばやいし、余計なお金もかからない。

 

どうかどうか大学の費用を無償化するなんて方向に舵を切らず、高卒でも職の機会が平等に与えられる方向で格差を是正してもらいたい。

給料の増加分が税率の上昇で結果手取りがマイナスになりそうな私は、これ以上理不尽な税負担が増えると、暴動を起こすか海外へ逃亡しそうである。

 

なんてことを考えながら本日向かった先は品川の原美術館

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女性の裸を観るのがすきな私にとってはとても楽しい写真展だった。

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篠山紀信の撮るヌードは無邪気で陽気。壇蜜ですら歌のおねえさん的な清潔感が出ていて笑ってしまう。服を着てる方が妖艶に見えるほど、篠山紀信の被写体となった女性は底抜けの笑顔。どの写真もとてもよかった。

 

会場は女性客も1人客も多く、そして土曜だというのにさほど混んでないのがとてもよい。興味があれば是非。年明けくらいまでやってます(*゚ー゚)