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ローグ・ワンから感じた「戦争」/大好きってすごいのマキ。(ネタバレあり)

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今日は遅ればせながらローグ・ワンを観にいった。私はスターウォーズの3、4、5、6を観ていないのに、デートだったり友達の付き合いで1、2と7はみているという鑑賞暦。そんな私でも、ローグ・ワンは面白かったし、何より「戦争」についてものすごく考えさせられた。

 

エピソード1の無邪気なアナキン・スカイウォーカーが頭の中にあるものだから、帝国軍=悪という感覚があまりない。だから反乱軍が正義、とも思えなくて、その分ああ戦争ってほんとこんな感じなんだろうなと思った。捕まったらやられる、だから殺す。そしてそれは相手だって一緒なのだ。

 

そしてあのデススターの圧倒的破壊力。原爆もこんな感じだったんだろうなと思う。圧倒的な力の差をみると、大抵の人間は心が折れる。それでも戦い続けるには大義名分が必要で、それが近しい人から託された思いだったりするのだろう。自爆テロをしている人たちも、こんな気持ちなんだろうなと、悲しくなった。

 

以前も書いたけど、「戦争」というのは当事者じゃない人が使う言葉だと思っている。

 

blog.makicoo.com

「戦争」というのは、そもそも争いの当事者じゃない第三者が使う言葉であるように思う。現行政府に対抗する勢力への攻撃は通常「反乱/テロ/侵略行為の制圧」だし、現行政府のやり方に異を唱える人はその争いを「革命/開放」と呼ぶ。「戦争」と呼ぶのはその戦いを客観的にみている人の言葉だ。

日本に住む私達はいとも簡単に「早く戦争が終わればいいのに」と言う。ただ、この戦争を終わらせるということは、シリアをどっちが治めていくかを決めるということ。それが決して簡単じゃないのは、誰かの正義が誰かへの抑圧になるからだ。

戦争反対て安易に口に出せる言葉じゃないと思うのマキ - makicoo thinks

今回みていく中でも同じような強い思いを感じた。帝国軍の「悪」が征伐されたら、帝国軍兵士達は迫害されるんだろうということ。「帝国側」といっても駒でしかないのに、なんて理不尽なんだろうと思わずにはいられない。

 

さてさて家に帰ってから他の人の感想をみた。いくつか読んで、一番面白かったのがこの方のだ。

rutty07.com

毎回スターウォーズシリーズを観た時に思う。スターウォーズシリーズが大好きな人と私と、同じ映画をみたというのに、感じる思いが桁違いなのだ。特に今回のローグ・ワンは単体だけでみても十分面白いけど、私にとっては伏線が回収された気持ちよさもそれなりだし、レイラ姫を再びみた感動というのも特にない。

 

こんなに、違う。

 

幸せについて考えるに、好きなものがたくさんある人が一番幸せだ。どう考えても好きなものがたくさんある人が圧倒的に勝利だ。映画1本で幸福になれるってすごくないだろうか。どんなに財力があって、ローグ・ワンをMX4Dで何十回みようと、この方が感じたほどの感動を今の私はきっと味わえない。

 

私もどんどん好きなものを増やしていきたい。そして今年こそ、エピソード3-6、絶対にみる。