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「勝負論/ウメハラの流儀」感想/世界一幸福な言葉のマキ。

私が今付き合っている男性は一言でいうと冷静沈着。年こそ下だけれど、いつもでんと構えている。そんな彼がものすごく興奮して、この本がすごいと教えてくれた。

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

 

 私は先日のブログでも書いたとおり、ウメハラさんを紹介した人のブログで、彼の考え方、というか生き方にいたく感銘を受けた。

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たださすが相方氏が興奮しただけはある。この本はそんな彼の哲学がものすごく体系だって、分かりやすくまとまっている。ここ数年でいちばん影響を受けた本は、アドラーの「嫌われる勇気」だったけど、たぶんこの本が塗り替えた。

 

著者の梅原大吾さんは、日本人初のプロゲーマー。ストリートファイターなどのゲームで何度も世界チャンピオンになっている、世界的にも名前が売れている人だ。

この本には梅原大吾さんの『勝ち続ける極意」が書いてある。ただここでいう「勝ち続ける」とは、何も連戦連勝することではない。ある一定のレベルになると、勝ち負けには運の要素が大きく絡んでくる。だから「勝ち続ける」とは勝てる状態に自らを置くということで、そして勝てる状態というのは、常に進歩を続けていれば到達するということ。だから目の前のただの「勝ち」にこだわることはあまり意味がなく、大事なのは勝つにしろ負けるにしろ、改善すべき点を見つけることだということ。

 

その彼のシンプルな理論に、私はものすごく感動した。

 

芸術家達の伝記を10代の頃よく読んだ。その時私が思ったことはこうだ。生前にきちんと評価されたピカソやチャイコフスキーはいい。ゴーギャンやゴッホは生前全く売れず、ほぼホームレスのような暮らしで一生を終えた。いくら死後に名声を得ても、意味がないと思った。

 

ただアラフォーを意識し始めたタイミングで「月と六ペンス」を読んで、ああたとえ他人から評価されていなくても、好きなことをやって死ぬのは素敵なことなのかもしれないと思い始めた。

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そして「勝負論/ウメハラの流儀」を読んでものすごくピンときた。

 

幸せな生き方があるとしたら、それは自分がやりたいと思うことをやって、そしてそれが着実に前に向かっているということを感じ、そしてそれを喜びに変えることだ。昨日よりも今日の方が進歩しているか、そしてそれを喜びとできるか。これができるかどうかで人生の幸福度が圧倒的に変わる。

成長は、死ぬ瞬間まで続けられるのです。なんと嬉しいことだろうかと思います。だってこの先、死ぬ瞬間まで、ぼくはずっと幸せでいられるのです。

 梅原大吾著「勝負論~ウメハラの流儀」

毎日、少しづつ昨日の自分より進化する。なんて素敵な生き方なんだろう、そしてすごいことにこれは心がけ次第で誰でもできることなのだ。

 

こんなに希望に満ち溢れている言葉を私は知らない。