makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

「界 阿蘇」に泊まってみたのマキ。

 

月末の原稿〆切地獄を何とか切り抜け、向かった先は、福岡。が「ガラム」という九州一と言われるカレー屋さんでカレーを食べた後(これは確かに今まで食べたことのない興味深い味)、レンタカーを借り、大宰府天満宮で名物の梅ヶ枝餅(これは美味しい)を食べ、次に向かった先は、福岡市から2時間強かかる大分県の山の中。。w

 

福岡にも見るべき所はたくさんあるのに、何故この旅程かというと、答えはシンプルで、私が「界 阿蘇」に泊まってみたかったから。「界 阿蘇」というのは星野リゾートが経営する旅館。ほとんど何にもない山の中に3,000坪の敷地。10室だけの客室は全て離れ。「非日常」が好きな私にはなんとも魅力的で、前々から泊まってみたいなと思っていた。そして全力でおねだりして、なんとか相方氏の了承を得て、夢が叶った訳だ。

 

到着したのは18時過ぎ。ちょうど暗くなり始める頃合いで、そして雨上がりだったので、霧がたちこめ幻想的な雰囲気。お部屋は来る前に散々チェックしていたとおりの、シンプルながらも上質な素材で作ってるなーというのが分かるゆったりとした作り。そして計3度も入ることになる部屋付の露天風呂が本当に素晴らしくて、これを体験するだけでも来た甲斐があるなと心から思える空間だった。

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憧れの風景には2とおりあると思う。「アフリカのサバンナでキリンをみたい」というように具現化しているものと、なんだかぼんやりしているものと。私が「界 阿蘇」で感じたのは後者で、私にとっての「憧れの風景」というのはこういうことだったんだなーというのを、今回じわじわと実感した。それは石造りのお風呂で、木枠に囲まれた塀の先には緑があって、水の音と風の音以外は何も聞こえない。お湯はちょっと熱めで、だけどじわじわと体が温まるにつれて、皮膚に馴染む。そして温まった体はとても幸福だった。

 

そういえばずいぶん前にも同じ経験をした。そこは今回よろしくちょっと無理して泊まったタイの「アマンプリ」というリゾートで、泊まった客室の前にあるサラと呼ばれる東屋。

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どうも私は、塀で囲まれた、四角い石畳の空間が好きらしい。

 

また、まだ知らぬ、憧れの風景に身を委ねるチャンスがあるといい。そしてどこにあるかまだ分からない、その場所に行くためなら、私はなんだってできると思うのだった。