makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

辺鄙な場所でも流行る飲食店のマキ。

前々から行きたいと思っていた南青山の「ふーみん」に行ってきた。

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駅から別に近くもなく、(ぐるなびでは徒歩3分となっているが小走りしないと無理だと思う)、生け花小原流会館のB1Fという青山といっても人通りがそれほどないマニアックな立地。偶然ふらっと見かけることはまずない場所なのに、開店直後の11:30からすぐに満員。食べ終わって店を出る時には長蛇の列!

 

そんな「ふーみん」の、開店一時間以内に行かないとほぼ売り切れるという超人気メニューがこちらの「豚の梅干し煮定食」。

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豚の角煮を極限までさっぱりさせた味というんだろうか。箸で触るとぼろぼろ崩れるほど柔らかく煮込まれた豚肉は、角煮ぽい味つけながら梅の酸味がしっかり効いている。そのせいか、豚バラ肉特有の油こさはほとんど感じない。スープもこれまたさっぱりしていて、それでいて味はしっかり濃厚だ。確かにこれは美味しいし、他で食べたことがない。そしてこの「他では食べられない」というのは飲食店にとっては強力な武器で、この一品がある限り「ふーみん」はずっと繁盛し続けるんだろうなと思った。

 

「ふーみん」に限らず、「この店じゃないと食べられない一品」がある店は強い。たとえば日本橋の「つじ半」。色々なお刺身を卵と薬味で和えたものがほかほかのご飯にこんもり。この味はここでしか食べられない(正確に言うと都内では。伊豆あたりでは食べた気がする)。開店直後にいっても1時間待ちなので、逆にいつ行ってもいいほど混み合っているお店。

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「セバスチャン」のかき氷もなかなかなもの。以前長瀞行った時に全国かき氷トップ10という某所で食べたけど、全然こっちの方がすごいと思う。食感が氷というよりはアイスクリームで、薄く削っている分だけ口の中ですっと溶ける。SNS映え抜群なビジュアルも人気の秘訣。代々木公園駅からも渋谷駅からも7分?という辺鄙な場所だが、夏は特にいつも行列。

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 流行る飲食店のセオリーとして「立地」は欠かせないというのはもはや過去で、今は何か「これぞ」というものがあれば、逆に立地はどこでも流行る時代だと思う。そもそも誰かとどこかでご飯を食べるとして、店を決めないでフラフラする、なんてのはほとんどなく、事前にWebで「美味しい」と評判の店を探すことがほとんど。で、数ある飲食店の中でぐっと来るのは口コミに「○○が美味しい」がいくつも並んでいるやつで、それが「○○を食べてみたい」という気持ちにつながり、結果たとえ多少駅から遠くても足を伸ばすことになる。

 どの料理が美味しいにしても「うちの店はコレ」的なものを押し出し、更に他の店と大きく違う個性があるとよい。そういう商品が作り出せると、たとえ立地が悪かろうと、人気店への大きな近道になるんじゃないだろうか。

 

唯一の例外として、特にどれがという訳ではないけれど、何を食べても美味しい辺鄙な場所にある飲食店といえばこちら。駒場東大前から徒歩3分?東大がある以外何もない場所なのに、この飲食店だけでいつも超混んでいる。

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おススメは特大エビフライ定食で、伊豆とかで食べる海老より美味しい気がする。あれ、結局美味しければ、それは流行るよねというだけなのかもしれないw