makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

SMAPのすごさのマキ。

別にものすごくファンな訳じゃないけど、年代も近くて、まさに一緒に年をとってきたSMAP。今日の「SMAP×SMAP」最終回の「世界に一つだけの花」前に放送された、デビューから今に至るまでの28年間の年表のような映像をみていて、ずいぶんいろんなことがこのグループにはあったんだなと思った。

森くんは脱退するし、吾郎ちゃんは逮捕されるし、剛くんも逮捕されるし、よく考えるとスキャンダル発生率がはんぱない。ただいつもは手厳しいマスコミも、SMAPにはいつも手加減していた、とでも言うのだろうか。「解散した方がいい」なんて人は皆無で(事務所の力関係とかもあるのだろうけど)世間の反応というのも、早くほとぼりが冷めて、また5人で活動できるとよいね、そんな心持ちの人が多かったように思う。つまり「SMAP」という存在が愛されていた。これこそがまさに「国民的アイドル」てやつなんだろう。

 

そんな彼らが選んだ「解散」はとても異様だった。解散ライブもなければグループとしての肉声のコメントがない。20年続いたSMAP×SMAPの最終回ですら、過去の映像のダイジェストの後、一曲だけ歌を歌い、そして歌い終わった後に無言で深々と頭を下げて、幕がおりた。どう考えても異様だ。「今まで本当にありがとうございましたー!」とかせめて一言、と思ったのに、本当に何も発しないままの終わり方。噂には聞いてたけど、びっくりした。

 

けど、こうも思う。たぶん言葉を発したら「やっぱりSMAPは解散しません」て言いたくなる。「色々ご心配をおかけした分だけ、これからも頑張ります」て言いたくなる。それくらいの「解散しないで欲しい」の期待を、SMAPはここ1年ずっと背負ってきた。2016年早々のよく分からない「解散しません」のメッセージ。解散して欲しくないという署名が37万。紅白歌合戦の出演要請も12月23日まで続いたという。世の中の「SMAP解散しないで欲しい」プレッシャーとなったらはんぱなかった。それに打ち勝つには、こうやって一言も発さずにいるしかないんじゃないか、というのが今日の「SMAP×SMAP」をみて思ったことだ。

 

だいたい仲が悪かろうが「SMAP」で居続けるメリットはたくさんあった。「SMAP」だからあったお仕事とかもあるんだろう。ただそんな打算を一切感じさせない(だってアルバムだせばものすごく売れるだろう)この終わり方、これがSMAPのすごい所なんじゃないか。

 

解散した方がよい。そうメンバーの誰かが思って、誰から何を言われても、その意思を貫きとおした。思えばグループ脱退するとなかったことにされがちな元メンバーの森くんはちょいちょい過去のVでも露出してたし、キムタクなんて人気絶頂に近いタイミングで結婚してた。「SMAP」は打算なく物事を決めるグループだ。そして彼らの最後はそんな彼らの象徴だったのかもしれない。

 

2017は「SMAP」のいない世の中だけど、いつかまた「SMAP」が見られるかもしれない世の中になる。何もかもが解決したら、そのうち再結成するんじゃないか。だってこんな潔い「解散」をするグループだ。メンバー全員が「もう1回やろう」と思ったら、どんな困難があってもまた5人で(もしかしたら6人で)やり遂げる。そんな気持ちで最後の放送をみた。 

SMAP 25 YEARS (初回限定仕様)

SMAP 25 YEARS (初回限定仕様)

 

 本当にお疲れ様でした。そしてありがとう。