makicoo thinks

世の中に対して思うことはここに。

アラフォー未婚女性から「東京タラレバ娘」達に言いたいこと(ネタばれあり)のマキ。

好きな漫画なんだけど、ドラマ化されると知って嫌な予感がした。で、案の定、第一話放送後、こういった記事が出るわ(ゆとりずむさんは好きです)、Twitterのタイムラインにも予想したようなコメントがたくさん。。

www.yutorism.jp

この漫画、「あの時ああしていれば今は結婚できたんじゃないか」と言いながら、「そうそう、だから結婚しない(できないというのもあるにせよ)んだよね~」という要素が強い。少なくともあの3人は、ただ結婚する、というだけなら今でもすぐに、できるのだ。

ただ、これを「結婚できない女たちの悲劇」と受け止める人が少なくない。そのため、ドラマが盛り上がるにつれ、アラサーアラフォーの未婚女性に対し「大丈夫だよ、まだ間に合うよ」的な慰めや腫れ物のような扱い、「そんなんだから結婚できないんだよ」というような言葉がネットに飛び交うのを、私は危惧している。

 

誤解を恐れずに言うと、「結婚する人」というのは、「未婚女性は(相手がどうであれ)結婚した方が幸せ」だと思っている。ただ、「結婚しない人/できない人」というのは「結婚した方が幸せ」とすんなり思えない人が多いのだ。
「東京タラレバ娘」も、まさに思えない側の人間だ。だから結婚相手探しに必死にならなきゃいけない時期に、既婚者や彼女もちの男性であっても、つい心が惹かれてしまうのだ。

 

「東京タラレバ娘」が結婚しなきゃいけない、と思っている理由のひとつは、結婚しないと、男性とはそのうち縁がなくなると思っていることだろう。今結婚しなければ、東京オリンピックを家族または1人で見ることになる、というのが彼女達の恐怖。このままだと、40代になったら女3人で毎週はとバスツアーに行く羽目になる、という妄想までそのうち出てくる。

私は24で結婚して36で離婚した。離婚するにあたって最大の恐怖はこの後は一生1人?だった。だから「東京タラレバ娘」達のあせりがよくわかる。私も、アラフォーでまた未婚になってしまうと、一生孤独なんじゃないかと、とても怖かった。

 

が、独身になったことを契機に色々調べてみて、そして経験してみて分かった。あんまり世の中に表立って出てこないだけで、する人はいくつになっても恋愛をする。そういえば昔取材したカップル喫茶(エロい方だ)でも、アラフォー以降の女性と男性のカップルは多かった。オーストラリア/アメリカでは、40代50代を対象としたデートサイトの加入者数が伸びている。日本ではまだまだ出会い系アプリは「結婚」か「即ヤリ」を念頭においたものが多いけど、時代の流れと共に、これも変わってゆくんだろう。

 

「東京タラレバ娘」な方達に言いたいのが、アラフォーになっても、その気になればパートナーは見つかるということ。
子供が産みたい、とか専業主婦になりたい、とかのプライオリティが高ければ、「恋愛」は捨て、お見合いサイトで、そこまで嫌じゃない人とすぐにでも結婚した方がよいとは思う。ただもしそれにあまり気乗りしないのであれば、それはただ単に、人生における「結婚」のプライオリティが高くないからなんじゃないだろうか。

 

そしてもしそうなのであれば「結婚」をいったん忘れて、まっさらな目で、男性をみてみるとよいんじゃないかと思う。「この先この人と一生一緒にいられるか」なんてたいそうな視点で人をみるのではなく、いいなと思うか思わないか。そして、ちょっと付き合ってみて、違うなと思ったら、また別の相手を探すのだ。
年をとるにつれて「結婚」が念頭にある男性と縁遠くなるのは事実だ。ただ「東京タラレバ娘。」的な、結婚にプライオリティをおけない♀とそういう男性って、そもそもミスマッチなんじゃないだろうか。

相手に収入があろうがなかろうが、家庭的だろうがそうじゃなかろうが、全く気にならない、「結婚」という呪縛から開放された出会いは、ものすごく「自由」だ。そして世の中の「東京タラレバ娘」達にはそっちの方があっているのかもしれないと、私は思う。

 

この間飲んだ男性の初体験のお相手は18歳の時で、相手はアラフィフの女性だったそう。「結婚」にさえ縛られなければ、そんな出会いもどこかに待っているのかもしれない。

 

#ちなみに私自身はチェリーボーイの初めての♀になることには興味はない。

東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)

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